日々の献立で迷いがちなメニューについて、どちらの加熱方式を選択すべきか具体的な理由とともに分類しました。
料理別の最適加熱モードまとめの判断基準は、「食材の厚み(中心までの距離)」と「表面のクリスピー感の必要性」の2点に集約されます。
たとえば肉料理の代表格であるローストビーフ調理の焼き上がりを検証してみましょう。中心温度を54〜58℃のロゼ色に保ちつつ全体を柔らかく仕上げるには、110〜140℃前後の低温を維持できるオーブン調理が圧倒的に適しています。グリルで調理してしまうと、中心に火が通る前に外層が厚く硬化し、焦げついてパサパサになってしまいます。逆に、表面に香ばしい焼き目だけをつけて内部をレアに残したいタタキのような料理であれば、グリルの強火短時間加熱が有効です。
一方、魚の切り身や塩焼きは、グリルの独壇場です。余分な脂を網の下へ落としながら、強烈な上面放射熱で皮をパリッと焼き上げ、内部の水分を素早く閉じ込めます。魚焼きグリル活用レシピとしては、魚だけでなく「鶏もも肉のパリパリチキンステーキ」「旬野菜のグリル焼き」「ノンフライ唐揚げ」などが挙げられ、短時間で香ばしさを引き出す日常のおかず作りに威力を発揮します。
グリルとオーブンの使い分けの基本指針は、以下の通りです。
【グリルが最適な料理】
・焼き魚、干物
・グラタン、ドリア(具材調理済みでチーズに焦げ目をつけたい時)
・ピザトースト、薄切り肉の照り焼き
・焼き鳥、串焼き
【オーブンが最適な料理】
・ローストチキン(丸鶏)、ローストポーク、ローストビーフ
・スポンジケーキ、クッキー、パウンドケーキ
・手作りパン、ピザ(生生地から焼く場合)
・ラザニア(生パスタからじっくり火を通す場合)