漢字「市」の書き順で9割が迷う罠!美文字のプロが教える決定打

漢字「市」の書き順で9割が迷う罠!美文字のプロが教える決定打

漢字「市」の書き順で9割が迷う罠!美文字のプロが教える決定打の要点を詳しく解説してご紹介します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「市」の書き方に関して一部不正確な情報や都市伝説的な解釈が散見されます。代表的な2つの盲点を是正しておきましょう。

誤解1:「市」の部首は「なべぶた(亠)」である?

漢字の最上部が「亠」の形をしているため、部首を「なべぶた」だと思い込んでいる人が非常に多く見られます。しかし、正しくは「巾(はば)」が部首です。

古代中国の甲骨文字や篆書(てんしょ)において、「市」は人々が集まる市場の旗や布(巾)を掲げた様子を表す象形・会意文字に由来します。文字の成り立ちそのものが布・織物と密接に結びついているため、部首分類では「巾部」に属します。漢字検定や資格試験の部首問題でも引っ掛けとして頻出するため、正しい知識として押さえておく必要があります。

誤解2:「中央の縦棒を先に書いた方が左右の幅を取りやすい」という誤認

「中心線を先に引いてから左右を書いた方がバランスを取りやすい」と主張する民間流のメモが見られますが、これは文字の構造力学上、明白な誤りです。

中央の縦棒を先に引いてしまうと、4画目の折れを書く際に「縦棒との間隔」を目測で合わせる必要が生じ、右側の空間が広がりすぎて文字が右へ流れる原因になります。左縦(3画)→右折れ(4画)で枠組みの横幅を確定させた上で、そのど真ん中に5画目の縦棒を突き刺す方が、視覚的にも狂いなく重心を安定させることができます。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。