閃光のハサウェイの曲はなぜ心揺さぶるのか?主題歌と劇伴の真髄

閃光のハサウェイの曲はなぜ心揺さぶるのか?主題歌と劇伴の真髄

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2021年5月5日、ユニバーサルミュージックからリリースされた[Alexandros]通算19枚目のシングル「閃光」。同曲は、代表曲『ワタリドリ』がYouTube再生数1億9千万回を超えるモンスターバンドにとって、ドラムのリアド偉武氏が正式加入した新体制初のシングルという極めて重い意味合いを持つ作品でした。

制作発表会見や当時の音楽誌インタビューにおいて、作詞・作曲を手掛けたフロントマンの川上洋平氏は「ガンダムという巨大な歴史に敬意を払いながらも、媚びることなく今の自分たちの衝動をそのまま鳴らした」と語っています。歌い出しの「Blinding lights are fading」(目もくらむような閃光が消え去っていく)という英語詞から雪崩れ込むスリリングな展開は、理想と現実の狭間で引き裂かれそうになりながら、テロ組織マフティーのリーダーとして銃を取る青年ハサウェイ・ノアの内面描写そのものです。

シングルCDの発売に先駆けて行われた先行配信では各サブスクリプションのチャートを駆け上がり、国内だけでなく北米やアジア圏のストリーミングでも再生数が急上昇しました。単なる「タイアップソング」の枠を飛び越え、バンド自身の新たな名刺代わりとなるアンセムへと昇華した事実は、楽曲に込められた真摯なエネルギーの証明といえます。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。