竹野内豊の経歴・プロフィールを遡ると、その出発点は1989年、母と姉が本人の知らぬ間に応募した男性ファッション雑誌のモデルオーディションでした。見事にグランプリを獲得した彼は、『MEN'S NON-NO』などで看板モデルとして活動を開始。当時から179cmの長身と抜群のスタイルで業界内の注目を集めていました。
しかし、本人は華やかなスポットライトの裏で強い葛藤を抱えていたと、後のロングインタビューで明かしています。モデルという「服を見せるプロ」の仕事に真摯に向き合う一方で、「生身の人間としての感情を表現したい」という欲求が芽生え、1994年にTBS系ドラマ『ボクの就職』で俳優デビューを果たします。
竹野内豊のデビュー当時は決して平坦な道のりではありませんでした。台詞回しや立ち振る舞いに悩み、演技の基礎を徹底的に叩き込まれる日々が続きます。その努力が結実したのが、1995年の日本テレビ系ドラマ『星の金貨』でした。酒井法子演じる耳の不自由な主人公を一途に支える永井拓巳役を好演。手話を用いた情感豊かな表現と、激しい情熱を秘めた弟役を見事に演じ切り、第33回ゴールデン・アロー賞放送新人賞を受賞。俳優・竹野内豊の名はお茶の間に決定的に刻み込まれました。