結論から申し上げますと、二子玉川エリアにおいて一般のアパレルを取り扱う「ZARA」の実店舗を探しても見つからないのは、「過去に存在した大型アパレル店舗が撤退した」のではなく、「アパレル単体のZARAが出店していない」というのが事実に即した正確な状況です。現在、現地で営業しているのはインテリア・生活雑貨を専門に取り扱う「ZARA HOME 二子玉川ライズ」のみとなっています。
それにもかかわらず、なぜネット上では「二子玉川 ZARA 閉店 理由」や「二子玉川 ZARA 跡地」といった撤退を既成事実視するような言説が飛び交っているのでしょうか。現場周辺の取材を進めると、いくつかの決定的な要因が浮かび上がってきました。
最大の要因は、施設名称とブランド認知のギャップです。地図アプリや商業施設のフロアガイドで「ZARA」と検索すると、施設リストに「ザラホーム」がヒットします。これを見た利用者が「アパレルのZARAもあるはずだ」と思い込んで現地を訪れ、実際に足を運んでみるとベッドリネンやフレグランス、カトラリーばかりが並んでおり、「服を売っていたはずのZARAが消えた=閉店した」と誤認してしまうケースが後を絶ちません。
さらに、二子玉川ライズ ショッピングセンターや玉川高島屋S・Cでは定期的に大規模な区画改修やフロア改装が実施されます。人気ファッションブランドの入れ替え工事が行われるたびに、「あそこはZARAの跡地だったのではないか」「ZARAが撤退した後のリニューアルではないか」といった憶測がSNS上で拡散され、実態と異なる閉店説が定着してしまった経緯があります。