SNS上では、モンブランを巡る消費者の感情が時に激しい論争や小規模な炎上へと発展することが珍しくありません。議論の発端となったのは、動画プラットフォームを中心に拡散された「超巨大生搾りモンブラン」や、金箔・豪華な装飾を施して1皿3,000円前後で提供される超高級メニューの存在でした。「写真や動画は撮れたが、中身の大半が生クリームとスポンジで途中で胸焼けした」「栗の味が薄く、砂糖の甘さしか感じられない」といった購入者の率直なレビューがX(旧Twitter)や口コミサイトに投稿され、瞬く間に数千件のリポストを集めて物議を醸した経緯があります。
ネットの反応を分析すると、否定的な意見の多くは価格と体験価値のミスマッチに集中しています。取材に応じた都内在住の20代女性は、「SNSで見た圧倒的なビジュアルに惹かれて2,500円を払ったが、お皿に乗った栗ペーストの山を崩して食べる作業に疲れ、最後は飽きてしまった。ケーキとしての一体感がない」と明かしました。消費者が求めているのは、単なるスマートフォンの画面映えではなく、最後の一口まで調和が保たれた洋菓子本来の完成度であるという事実が、一連の騒動を通じて浮き彫りになった形です。