対応に最も苦慮するのが、本人にまったく悪意がない「無自覚タイプ」です。「アドバイスしてあげた」「教えてあげた」という善意を装いながら、会話の端々にマウンティングを織り交ぜてきます。聞き手側が不快感を露わにしても、「せっかく親切に教えているのに態度が悪い」と被害者面をすることすらあります。
この無自覚な振る舞いの背景には、育ちや成育環境が深く関わっているケースが珍しくありません。幼少期から厳しい条件付きの愛情しか与えられなかったり、家庭内で常に誰かと比較されて育ったりすると、「他者より優位に立たなければ生き残れない」という価値観が無意識に刷り込まれてしまいます。
プライドばかりが肥大化してしまった人物を相手にする際、正論で間違いを指摘するのは火に油を注ぐ行為です。彼らは自分の非を認めることを「自己の完全な敗北」と捉えるため、意固地に反論を重ねてきます。まずは「この人は他者との健全な対等関係を学べないまま大人になってしまったのだ」と冷静にラベリングし、深入りを避ける構えを作ることが欠かせません。