ネット上の掲示板やSNS、現地取材で見えてくるのは、施設に対する愛着と落胆が入り混じった地域住民のリアルな感情です。
「子ども時代、週末に家族でサティのフードコートに行き、映画を観るのが最大の娯楽だった。今でもシネマがあるから通っているけれど、2階・3階の専門店街を通るとシャッターや空き区画が目立って本当に切なくなる」(加古川市在住・40代主婦)
「車でバイパスや2号線からフラッと入りやすく、平面・立体駐車場が広いため普段の食料品調達には重宝している。ただ、服や雑貨を買うならアリオや姫路のモールに行ってしまう。日常生活には必要だが、わざわざ時間を過ごす場所ではなくなった」(高砂市在住・30代男性)
住民の声に共通しているのは、「映画館とスーパーが日常から消えては困る」という切実なインフラ需要と、「テナントの魅力低下に対するあきらめ」の同居です。かつて休日のエンタメ空間として君臨したサティの記憶を持つ世代ほど、現状の空洞化に対する危機感を募らせ、それが「いよいよ閉店か」という悲観論のバイラル化に拍車をかけています。