東灘図書館の閲覧席が他の区立図書館と一線を画している理由は、その徹底した空間作りにあります。現地を訪れてまず驚かされるのが、五感に訴えかける環境演出です。1階のエントランスをくぐると穏やかなハーブの香りが漂い、2階の一般閲覧エリアへ上がると、微細なアロマの芳香に加えて「小鳥のさえずり」や「清流のせせらぎ」といった極めて自然なアンビエント音(環境音)が耳に届きます。
無音すぎるとかえって小さな物音が気になってしまう心理的緊張を和らげる音響設計が施されており、現地利用者からも「長時間集中していても頭が疲れにくい」「他の利用者のペンの音や咳払いが気にならない」と極めて高い支持を得ています。
デジタル機器の利用環境についても実態を整理します。館内全域で神戸市の公衆無線LANサービスが利用でき、通信速度も学習や調べもの、講義動画の視聴程度であればストレスなく動作します。ただし、パソコン持ち込みと電源コンセントの利用には明確なルールが存在します。
館内にある119席すべての席でノートパソコンを開けるわけではありません。東灘図書館では、キータッチ音やマウスのクリック音が他の利用者の読書を妨げないよう、「PC持ち込み可能席」が明確にエリア分けされています。さらに、コンセント設備が設置されている座席の数は限られており、専用端末での予約画面上でも「電源あり席」は真っ先に埋まる激戦区です。
SNSや学習コミュニティに寄せられる実際の利用者の声では、以下のようなリアルな実情が報告されています。
「静かすぎてメカニカルキーボードのタイピング音は目立つので、静音マウスや静音キーボードが必須。」
「Web予約を忘れて休日の11時に行ったら、一般席すら満席で途方に暮れた。平日は午前中なら予約なしでも座れる日が多い。」
「窓側の席は自然光が入って開放感があり、六甲山の借景を感じながら勉強できるのが最高のリフレッシュになる。」
このように、ハード面の快適さがずば抜けているからこそ、ルールを守り計画的に座席を押さえるスキルが快適度を左右します。