「パソコンの買い替え時に古いPCからソフトを削除したから、契約も自動的に終わっているものだと思い込んでいた」――これは、大手知恵袋サイトやSNSのコミュニティで毎年数百件規模で投稿される典型的な被害告白です。ある利用者は、NTTファイナンスからの請求内訳を2年ぶりに確認したところ、すでに処分したパソコンの「フレッツ・ウイルスクリア」月額料金440円(税込)が毎月引き落とされ続け、累計で1万円以上の無駄な出費を垂れ流していた事実に青ざめたといいます。
このトラブルの根本原因は、「ソフトウェアの消去」と「通信オプションの契約解除」が法的に全く異なる行為である点にあります。パソコン上のアイコンをごみ箱に捨てたり、コントロールパネルからプログラムを削除したりしても、NTT東日本の顧客管理サーバー上では「利用枠を確保している状態」が維持されます。つまり、アンインストール課金継続という現象はシステム上の不具合ではなく、契約解除の意思表示が行われていないことによる必然的な帰結なのです。
さらに現場取材を進めると、プロバイダの請求書を電子明細に切り替えたことで、毎月数百円の端数課金に何年も気づかない「サイレント課金」の弊害が浮き彫りになっています。回線料金と合算して自動引き落としされるオプションサービスだからこそ、物理的な端末操作だけで完結したと錯覚してしまう心理的盲点がここにあります。