2026年に放送された『ハケンの品格2』の物語は、老舗食品商社「S&F」の営業事業部を舞台に展開します。かつて勢いのあった日本企業も、長引く不況やコスト削減、業務の機械化・AI化の波に呑まれ、かつての活気を失っていました。そんな危機的状況を打破すべく、管理職へ昇進した里中賢介(小泉孝太郎)の強い要請によって、あの伝説のスーパー派遣・大前春子が3ヶ月契約で再び呼び戻されます。
前作と今作の最も大きな違いは、取り上げられる社会課題の質にあります。2007年のシーズン1では、終身雇用神話の崩壊と「正社員対派遣社員」という雇用形態の身分格差や人間関係の摩擦が主軸でした。一方、シーズン2では「AI対人間」「働き方改革の形骸化」「リモートワーク・副業の是非」「セクハラ・パワハラの巧妙化」など、より複雑化した労働環境の実態へメスを入れています。
篠原涼子演じる大前春子の「お時給の分しか働きません」「契約延長はいたしません」といったキレ味鋭い決め台詞はそのままに、ドローン操縦やAIデータ解析など新たなスキルが追加され、令和版のスーパーウーマンとして痛快な活躍を見せています。