以上の構造的背景と各作品の特質を踏まえ、ご自身の視聴スタンスに応じた最適なルートの選び方をまとめました。
「公開順ルート(TV版 → 旧劇 → 新劇)」が向いている人
- 物語の伏線回収、ループ構造、庵野秀明監督のメッセージ性を100%味わい尽くしたい人
- 90年代のサブカルチャーが放っていた剥き出しの熱量や、当時の視聴者が味わった衝撃を追体験したい人
- 多少の精神的負荷や難解な演出、陰鬱な展開に対しても耐性がある考察・ミステリー好きの人
「新劇場版ルート(序 → 破 → Q → シン)」が向いている人
- まずは現代最高峰の圧倒的な作画クオリティと音響で、純粋なエンターテインメントとして楽しみたい人
- 可処分時間が限られており、約7時間弱で一気にシリーズの完結まで到達したい人
- 旧劇のような重苦しいトラウマ描写を避け、爽快感のある結末を体験したい人
【要注意】エヴァンゲリオンの視聴をおすすめできない人の特徴
エヴァンゲリオンは、すべての謎に対して作中で理路整然と教科書通りの答え合わせが行われるタイプの作品ではありません。物語の根底には「ディスコミュニケーションの恐怖」や「自己の存在証明」といった哲学・心理学的なテーマが深く横たわっています。そのため、「作中の専門用語(裏死海文書、知恵の実、生命の実など)の定義をすべて言葉で論理的に説明されないと納得できない人」や、「極度の鬱展開・理不尽な精神的描写を一切受け付けない人」にとっては、強いストレスを覚える恐れがあります。そうした傾向のある方は、まずは明るい王道ロボットアニメや少年漫画原作の作品を優先することをおすすめします。