彼の凄みは、単なる体躯のデカさや重火器の扱いに留まらない。かつて中南米の激しい戦場に身を投じていた傭兵時代、彼は敵対する部隊に所属していた若き獠と幾度となく死闘を繰り広げた。この地獄の戦場こそが、二人の運命を終生結びつける原点となったのだ。
戦火のなかで獠と交戦した際に受けた深い傷が原因で、彼の視力は徐々に失われ、最終的には光を完全に失うこととなる。だが、視覚を失ったことで彼の聴覚や気配を察知する感覚は神業の域にまで研ぎ澄まされた。原作や映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』でも示唆されたこの過酷な過去は、彼らが単なる商売敵を超えた「背中を預け合える死線を超えた絆」で結ばれている理由を無言で物語っている。