ロープウェイ山頂駅を足一歩踏み出すと、そこは森林限界を超えた火山特有の荒涼とした岩場の世界が広がる。足元にはゴツゴツした安山岩が転がり、眼下には那須高原の街並みと遠く八溝山地までを見渡す大パノラマが展開する。
山頂駅から茶臼岳本峰の頂上までは、徒歩で片道約40分から50分ほど。傾斜はそれなりにあるものの、整備された登山道が続いているため、本格的な登山装備がなくても、運動靴と防寒着さえあれば十分にアタックが可能だ。この手軽さこそが、ファミリー層からシニア層まで幅広く支持される最大の理由である。
一方で、茶臼岳から朝日岳や三本槍岳へと続く「那須連山縦走ルート」を目指す本格派ハイカーにとっても、この索道は時間短縮のための強力なパートナーとなる。体力を温存しつつ高所に到達できるメリットは大きい。