和田耕治氏の強みは、単なる机上の理論にとどまらず、国内外の行政機関や国際支援の現場で培われた圧倒的な実務経験にあります。その学歴とキャリアの歩みを紐解きます。
学歴を辿ると、2000年に北里大学医学部を卒業し、医師免許を取得。その後、公衆衛生の国際標準を学ぶべく韓国の最高峰であるソウル大学大学院公衆衛生学修士課程(MPH)へ進学・修了しました。さらに産業医科大学大学院医学研究科にて医学博士号を取得しています。臨床医学の土台の上に、アジア諸国の保健医療事情や国際的な疫学研究手法をハイブリッドで身につけた稀有な経歴です。
実務面では、国立国際医療研究センター(NCGM)国際医療協力局での活動や、国際協力機構(JICA)の専門家として中国・北京に赴任した実績を持ちます。国際的な感染症のアウトブレイク対応や保健行政支援の最前線で指揮を執った経験が、後の危機管理対応に直結しています。
国内においては、厚生労働省大臣官房国際課や新型インフルエンザ対策推進本部事務局などで専門官・アドバイザーとして従事。行政の内部機構や法制度の限界、政策決定のプロセスを内側から理解していることが、現実的かつ実効性の高い提言を生み出す強固な基盤となっています。産業医科大学准教授を経て国際医療福祉大学教授に着任した現在も、厚生労働省の各種アドバイザリーボードや専門委員会で中心的な役割を果たしています。