竹下景子が『北の国から』雪子役で魅せた光と影|波乱の結末と現在

竹下景子が『北の国から』雪子役で魅せた光と影|波乱の結末と現在

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竹下景子さんが演じた飯田雪子は、五郎の前妻・令子(いしだあゆみ)の妹であり、幼い純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)にとっては優しく美しい「雪子おばさん」でした。しかしその内面は、常に愛と居場所を求めて彷徨う、不完全で傷つきやすい一人の女性として描かれています。

連続ドラマ第1話において、雪子は東京の美容院での勤務と妻子ある男性(吉本)との不倫関係に行き詰まり、五郎一家の富良野移住に同行する形で北海道へ渡ります。ここから、20年以上に及ぶ彼女の流転の人生が幕を開けました。

シリーズ作品雪子の主な境遇・恋愛・結婚の動向劇中の心理状態・対人関係編集部の解説・作品における役割連続ドラマ版(1981〜1982年)不倫相手と別れ富良野へ。草太からの求愛を受けるが応えられず東京へ帰還。都会への未練と地方生活の違和感に揺れる。純と蛍にとっての心のオアシスであり、都会と富良野の架け橋。'87初恋 〜 '92巣立ち東京で靴職人の井関利彦(村井国夫)と出会い結婚。息子・大介を出産。家庭の幸福を掴んだかに見えたが、夫の事業失敗と愛人問題が影を落とす。バブル経済とその崩壊に翻弄される都市生活者の哀愁を体現。'98時代 〜 2002遺言井関と離婚。大介を連れて富良野に戻り、「森のろうそく屋」で働き自立。他者に頼る生き方を手放し、シングルマザーとしての覚悟を決める。富良野の風土に根を下ろし、五郎たちと共に生きる真の精神的自立を達成。

シリーズ最終作『2002遺言』において、雪子は富良野の新富良野プリンスホテル内にある工芸ショップ「ニングルテラス」の森のろうそく屋で働きながら、息子・大介を女手一つで育てる道を選びました。若き日に見せていた頼りなさは消え、地に足をつけた逞しい一人の生活者として完結を迎えた結末は、長年のファンに深い安堵と感動を与えました。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。