大橋和也の卓越したダンススキルとしなやかな身のこなしの原点は、小学生時代に通っていた名門スクール「キャレスボーカル&ダンススクール大阪校」にあります。同校は数々の一流アーティストや実力派パフォーマーを輩出してきた関西屈指の名門であり、基礎のリズムトレーニングからアクロバットに至るまで、極めてスパルタな指導で知られています。
大橋はこのキャレス時代に徹底した身体操作を習得しました。当時から歌って踊ることが大好きで、スクール生によるステージ選抜ユニットの一員としてイベントに出演するなど、幼いながらにステージの快感を肌で知っていたのです。
しかし、2009年に関西ジュニアへ加入してからの道のりは決して平坦ではありませんでした。当時の関西ジュニアは、後にデビューを果たす重岡大毅や向井康二、平野紫耀らが前列を固めており、大橋は長らく「バックダンサーの後列」から抜け出せない日々が続きました。ハスキーな歌声に対しても一時期は強いコンプレックスを抱き、「自分の声はアイドルに向いていないのではないか」と自問自答を繰り返したといいます。
転機となったのは、関西ジュニア内の非公式ユニット「Funky8」への選抜でした。ダンススキルに特化した実力派8人組としてファンの熱烈な支持を獲得し、大橋はステージセンターで圧倒的なパフォーマンスを披露する機会を掴み取ります。そして2018年秋、なにわ男子の結成メンバーに選ばれ、満場一致でリーダーに就任。入所から実に12年7ヶ月という気の遠くなるような下積み期間を経て、2021年11月12日、シングル『初心LOVE』で悲願のメジャーデビューを達成しました。学生時代に培った忍耐力と自己鍛錬の習慣が、途方もない下積み時代を腐らずに生き抜く命綱となったのです。