現役時代に世界を沸かせた歴代女王たちは、競技生活にピリオドを打った後、どのような道を歩んでいるのでしょうか。彼女たちのセカンドキャリアは、フィギュアスケートという文化の裾野を広げる上で極めて重要な役割を果たしています。
荒川静香は、プロスケーターとして『フレンズ・オン・アイス』を主宰しながら、日本スケート連盟副会長などの重責を歴任。テレビ解説者としても、選手の心理に寄り添った的確で温かみのあるコメントで絶大な信頼を集めています。自らの代名詞となったイナバウアーを通じてスケートの魅力を社会一般に根付かせた功績は計り知れません。
浅田真央は、従来のプロアイスショーの枠組みを根本から覆しました。全国を巡回した『浅田真央サンクスツアー』に続き、自ら演出・プロデュースを手掛けた『BEYOND』、さらには劇場型アイスショー『Everlasting 33』を成功させ、表現者としての新たな地平を開拓。さらに、次世代スケーターを育成するための通年型アイスリンク「MAO RINK」の開設に尽力するなど、日本の練習環境改善という大事業を自力で成し遂げました。
また、キム・ヨナは国連児童基金(UNICEF)の親善大使や後進のサポートを続け、宮原知子はプロスケーターとしての卓越した表現力に加え、国際審判員(テクニカルスペシャリスト)への道を志すなど、レジェンドたちはそれぞれの形で氷上と社会を繋ぎ続けています。