ディスプレイにおいて多くの人が見落としがちなのが、フィギュアの素材特性と劣化リスクです。カプセルトイの多くにはPVC(ポリ塩化ビニル)やABS樹脂が使用されており、これらは高温多湿や紫外線に対して非常にデリケートです。
ネット上では「完全密閉のケースに入れれば半永久的に安心」という言説が散見されますが、これは半分正しく、半分は誤解です。PVCフィギュアに含まれる「可塑剤(かそざい)」は、長期間密閉された空間に置かれると揮発した成分が逃げ場を失い、表面に逆戻りしてベタつきの原因となります。
これを防ぐためには、定期的にケースを開けて空気を入れ換えるか、極端な密閉を避けた適度な通気性を確保することが重要です。また、窓際などの直射日光が当たる場所に飾ると、数ヶ月で退色や変形を引き起こすため、遮光カーテンのある部屋やUVカット加工が施されたディスプレイケースを選ぶことが長期保存の鉄則です。