子どもの骨が急速に伸長する成長期 身長が伸びる時期は、一生のうちに2度存在します。生後1年間の「乳児期スパート」と、思春期に訪れる「第2次性徴に伴う成長スパート」です。このラストスパートが始まる時期と終わるサインには、ホルモン分泌に裏打ちされた明確な順序が存在します。
小児内分泌領域の研究データによると、成長スパートが開始する契機となるのは性腺刺激ホルモンの分泌亢進です。男子の場合、一般的に11歳6か月頃から精巣の容量増大が始まり、その約1年後に年間8〜10cm近く伸びる本格的な成長スパート 男子 小6から中学生にかけてのピークが到来します。一方、女子はそれより1年半から2年早く、10歳前後から胸のふくらみ(乳房発来)が始まり、小5から小6にかけて急激な伸長期を迎えます。
多くの保護者が知りたい思春期 身長の伸びが止まるサインについても、明確な指標が確認されています。骨の末端にある軟骨組織「骨端線(こったんせん)」は、性ホルモン(特にエストロゲン)の作用によって成熟し、最終的に骨化して閉鎖します。この骨端線が閉じる前段階として現れる外見上の兆候は以下の通りです。
- 女子の終息シグナル:初経(月経の開始)。統計上、初経を迎えた後の身長の伸び代は平均約5cm〜6cm程度とされており、そこから2〜3年をかけて緩やかに成長が停止します。
- 男子の終息シグナル:声変わりの完了、ヒゲおよび腋毛の濃化。男性ホルモンが全身に行き渡り、骨端線の閉鎖が進んでいる証拠であり、声が完全に大人の声に落ち着いた段階では、急激な伸びのピークはすでに終息局面に入っています。