塩塚高原が1年で最も華やかな賑わいを見せるのが秋のススキシーズンです。例年9月下旬から11月上旬にかけて約100ヘクタールもの広大な高原全体が銀色から黄金色へとグラデーションを描きながら移り変わります。特に10月中旬のピーク時には、夕暮れ時の斜光を浴びて山全体が黄金の海のように輝き、写真愛好家やドライブ客を魅了します。
一方で、この見事な草原景観を維持するために欠かせないのが、毎年4月上旬に実施される塩塚高原の野焼きです。冬の間に枯れた草を焼き払うことで、害虫を駆除し、春の芽吹きを助ける伝統的な自然保全行事です。野焼き直後の漆黒に染まった山肌から、ゴールデンウィークにかけて鮮やかな若草色へと劇的に生まれ変わる様は、秋とはまた違った力強い生命力を感じさせます。
季節ごとに全く異なる表情を見せるため、訪れる時期に応じた景観の特徴を把握しておくと、旅の楽しみが一層深まります。