これほどの密度で雪虫が群がると、歩行中や自転車の運転中に目や口、鼻腔へと容赦なく飛び込んできます。単なる不快感にとどまらず、人体への影響を懸念する声も少なくありません。
雪虫そのものに毒針や強い毒性はありませんが、分泌されている蝋物質や昆虫の体表組織がアレルギー反応を引き起こすリスクが存在します。大量に吸い込んだり皮膚に付着したまま放置したりすると、以下のような健康被害が生じる場合があります。
- 呼吸器への影響:気管に吸い込んでしまうと激しい咳き込みを誘発し、気管支喘息の持病がある人は発作の引き金になる恐れがあります。
- 目・粘膜の炎症:目に入った雪虫を手で擦り潰すと、虫の体液や微細な毛が結膜を刺激し、激しい充血や結膜炎、角膜の傷を招きます。
- 皮膚のアレルギー反応:肌の弱い人やアトピー素因を持つ人が潰れた体液に触れると、赤みやかゆみといった接触性皮膚炎を発症することがあります。
口や鼻に入った場合は無理に飲み込まず、すぐにうがいや鼻うがいで洗い流すのが基本です。目に入った際も絶対に擦らず、人工涙液などの目薬や流水で優しく洗い流す処置が求められます。