北海道の面積は東京38個分!九州も飲み込む驚異の広さと歴史の真相

北海道の面積は東京38個分!九州も飲み込む驚異の広さと歴史の真相

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なぜ北海道は本州のように細かく都道府県として分割されず、巨大なひとつの「道」として管理されているのでしょうか。この広大さの背景には、明治初期の行政改革と国土防衛をめぐる明確な歴史的必然性がありました。

1869年(明治2年)、明治政府は従来の「蝦夷地」を「北海道」と改称し、開拓使を設置しました。その後、1882年(明治15年)に開拓使が廃止された際、実は一度だけ本州と同様に細分化された歴史があります。それが「函館県」「札幌県」「根室県」の3つに分割された「三県一局時代」です。

しかし、この三県分立体制はわずか4年で終焉を迎えました。当時の北海道は人口が極めて希薄であり、各県ごとの税収が著しく不足したためです。さらに、広大な未開拓地の大規模インフラ開発(道路・鉄道・港湾)や、ロシア帝国の南下に備える北方警備を一元的に推進するためには、分割統治よりも強力な中央集権的組織が不可欠でした。その結果、1886年(明治19年)に3県が廃止・統合され、内務省直轄の「北海道庁」が誕生したのです。

戦後の地方自治法制定時にも「道州制」や「複数県への分割論」が幾度となく議論されましたが、歴史的・文化的一体感と開拓以来の広域行政機構の利便性が優先され、現在に至るまで日本最大の自治体としてその姿を保ち続けています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。