「我が代表堂々退場す」の真相と誤解|松岡洋右の思惑と歴史の皮肉

「我が代表堂々退場す」の真相と誤解|松岡洋右の思惑と歴史の皮肉

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国際連盟を脱退した日本の選択は、その後の歴史に決定的な暗い影を落とすことになります。

連盟という国際秩序の枠組みから離脱した日本は、英米との協調路線を完全に失いました。孤立を深めた日本外交は、新たな同盟相手としてナチス・ドイツやファシスト・イタリアに接近。皮肉にも、かつて連盟脱退を悔やんだ松岡洋右自身が外務大臣として1940年に日独伊三国軍事同盟を締結することになります。

多国間協調を捨てた一本道の外交は、日中戦争の長期化と泥沼化を招き、最終的には1941年の太平洋戦争開戦へと直結していきました。「堂々たる退場」がもたらした代償は、国家の破滅というあまりにも重い結末だったのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。