児のそら寝の現代語訳と解説!ぼた餅を巡る可愛い嘘とオチ

児のそら寝の現代語訳と解説!ぼた餅を巡る可愛い嘘とオチ

児のそら寝の現代語訳と解説!ぼた餅を巡る可愛い嘘とオチの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

この物語の最大の面白さは、稚児が抱く「見栄とプライド」と「食欲」のせめぎ合いにあります。

寺にいる稚児は身分の高い家の子息であることが多く、周囲の僧たちからも大切に扱われていました。だからこそ、「夜食のぼた餅を今か今かと待っていた」と周囲に思われるのは、子ども心にも恥ずかしくて耐えられなかったのです。

「一度目の呼びかけはスルーして、二度目で『ふわぁ』と起きたふりをしよう」という完璧な計算。しかし、僧たちの「起こすのは可哀想だ」という親切心が完全に裏目に出てしまいます。目の前で響く「ひしひし(むしゃむしゃ)」という咀嚼音に耐えかね、何分も経過した後に響き渡る間の抜けた「えい(はい)」。この絶妙な間と子どもの可愛らしい狡さが、千年の時を超えて現代の読者の笑いを誘います。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。