自転車の車体番号はどこ?見つからない盲点と打刻位置の調べ方

自転車の車体番号はどこ?見つからない盲点と打刻位置の調べ方

自転車の車体番号はどこ?見つからない盲点と打刻位置の調べ方の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

地域交番の現場警察官に取材を行うと、「自転車盗難届車体番号なしの状態で相談に来られる方が非常に多い」という実態が浮き彫りになります。原則として、車体番号が判明していなくても盗難届の提出自体を法的に拒否されることはありません。しかし、警察庁の統合防犯システムへ照会データを入力する際、車体番号が空欄のままでは「放置自転車として回収された際の一致照合確率」が80%以上低下するのがシビアな現実です。番号が分からなければ、自分の自転車がどこかで発見されても連絡が届きません。

日常的に雨風に晒されているBB下などは、油汚れや砂埃がコールタール状に固着し、打刻が完全に埋もれていることが珍しくありません。現場のメカニックが実践する復元テクニックは極めて実践的です。

まず、パーツクリーナー(脱脂洗浄剤)を吹きかけ、古い歯ブラシや真鍮ブラシで優しく汚れをかき出します。ワイヤーブラシなどで力任せに擦ると、アルミフレームの刻印溝を削り落としてしまうため厳禁です。頑固な油汚れが落ちたら、乾いた布で拭き取ります。

サビや厚塗り塗装によって溝が浅く、どうしても判読できない場合に威力を発揮するのが「フロッタージュ(擦り出し)技法」です。打刻部分に薄手のコピー用紙を当て、鉛筆の芯を寝かせて均等に擦り付けることで、肉眼では判別不可能だったかすかな段差が紙の上に黒く浮き上がってきます。警察の鑑識捜査でも用いられる確実性の高い手法です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。