顔の印象に対する意識の向上に伴い、ルックスのブラッシュアップを目指す人々の関心は「目元」から「口元」へと急速にシフトしている。
近年の美容医療業界では、口角を自然に引き上げるための施術ニーズが急増中だ。ボトックス注射によって口角を下げる筋肉(口角下制筋)の緊張を和らげる手法や、ヒアルロン酸注入で唇のフォルムを立体的に整えるアプローチが一般的になりつつある。
学会レベルでもこのトレンドは注視されている。日本美容外科学会などで発表される知見では、単に外科的な処置を施すだけでなく、解剖学的な筋肉の動きに基づいたナチュラルな仕上がりが重要視される傾向が強まった。人工的な変化ではなく、本人が本来持っている健やかな表情運動を取り戻すことこそが、美容領域における最先端のテーマとなっている。