かつての週刊誌やワイドショーは、公人の精神的混乱や奇妙な言動を過激な見出しで煽り立て、ショッキングなスキャンダルとして消費する傾向が顕著だった。センセーショナリズムに基づいた報道は、当事者に対する激しいバッシングを引き起こし、一般の患者が病状を隠し込む要因にもなっていた。
しかし、近年の主要メディアは倫理ガイドラインを大幅に改定。報道機関側にも精神医療に関する専門知識が求められるようになり、病気のメカニズムや寛解に向けたステップを客観的かつ科学的に伝える姿勢が定着しつつある。偏見を助長する言葉遣いの排除が進んだことは、ジャーナリズムにおける大きな前進と言える。