骨格や身体構造の年代的変化を研究する人体計測学の分野では、日本人男性の身長増加がなぜストップしたのかについて活発な議論が交わされている。
戦後の栄養改善期には、タンパク質やカルシウムの摂取量増加に伴い、平均身長が10cm以上も急上昇した。しかし、遺伝的な限界値(遺伝的ポテンシャル)の上限に近づいたことや、現代特有の生活リズムの変化が影響していると推測されている。
特に指摘されるのが、夜型の生活習慣による睡眠時間の減少や、運動不足、過剰なダイエット志向だ。骨の発達に必要な物理的刺激や十分な休息が失われることで、本来伸びるはずだった潜在的な骨長が十分に引き出されていない可能性も示唆されている。