気候要因と並んで見逃せないのが、毎日の食卓が与える内面からの影響だ。秋田県の食文化を語る上で欠かせないのが、しょっつる、いぶりがっこう、麹漬けなどの豊富な発酵食品である。伝統的な発酵食を日常的に摂取する習慣は腸内環境を良好に保ち、結果として肌の新陳代謝や健康維持に大きく貢献する。
対する福岡県は、新鮮な玄界灘の魚介類をはじめ、コラーゲンが豊富なもつ鍋や水炊きなど、スープ文化とタンパク質の摂取機会に恵まれている。また、地元産の新鮮な野菜が安価で手に入る食生活の構造が、身体の内側からコンディションを整える助けとなっている。気候という外部環境と、食という内部アプローチの双方が噛み合っている点こそ、上位地域の隠れた強みにほかならない。