ウリの種のように、中央がゆるやかに膨らみ、あご先に向かってシャープにすぼまっていく滑らかな卵形のシルエット。それが瓜実顔の基本的な骨格構造だ。直線的な鋭さではなく、かといって丸顔のような幼さとも違う。絶妙なカーブを描く輪郭は、静謐な美しさを醸し出す。
歴史を遡れば、平安時代の絵巻物から明治・大正期の美人画にいたるまで、日本の美的基準の第一線には常にこの輪郭が存在した。NHK大河ドラマ『光る君へ』で脚光を浴びた平安絵巻の世界観や、近年Netflixなどのグローバルプラットフォームで世界中に配信される日本の時代劇コンテンツを通じ、海外からも「アジアン・エレガンスの真髄」として再評価の声が高まっている。
舞台の上で圧倒的な華やかさを放つ宝塚歌劇団のタカラジェンヌたちにも、この凛とした和の骨格美を持つスターは少なくない。和装はもちろん、現代的なドレスやモードな装いにも品格を添える万能さこそ、瓜実顔が時代を超えて愛され続ける最大の理由だろう。