鹿児島高専を語る上で欠かせないのが、キャンパスに隣接する学寮「志学寮(しがくりょう)」の存在です。県内遠方(奄美・屋久島などの離島部や大隅・北薩地域)をはじめ、九州全域や全国から集まる学生が共同生活を送っています。
寮生活は、1〜2年次の低学年期における集団生活の規律を学ぶ期間と、学年が上がるにつれて自由度が増す自治組織によって運営されています。点呼、清掃、学習時間(自習時間)の厳格なタイムスケジュールが組まれており、親元を離れて15歳から規則正しい生活習慣を身につけられる環境です。
在校生・卒業生による評判と口コミを現場レベルで検証すると、以下のような生の声が寄せられています。
「入寮当初はスマホ利用時間や消灯時間のルールに戸惑ったが、テスト前になると先輩や同級生と部屋に集まり、過去問の解き方を夜遅くまで教え合えた。この横と縦の強いつながりがあったからこそ厳しい専門の単位を落とさずに済んだ」(卒業生・電気電子工学科)
「寮費や食費を含めても月額4万円〜5万円程度で収まり、保護者目線としては経済的に非常に助かった。何より自分で洗濯や身の回りの管理をするようになり、精神的な自立が著しく早かった」(保護者の口コミ)
規律の厳しさに最初の数カ月でホームシックを感じる生徒も一部見られますが、それを乗り越えた先で培われる人間関係と協調性は、社会に出てからの強靭な対人スキルへと結実しています。