物語の中盤から後半にかけて、本作は日常的な復讐劇からオカルト・サスペンスアクションへと大きな路線変更を遂げます。その象徴となった重要キャラクターが、謎の怪少年・浦見切人(きりと)です。
魔太郎の義理の弟として突如現れた切人は、魔太郎をも凌駕する強大なオカルト能力と、純粋な悪意・残虐性を併せ持つ存在。魔太郎が「正義なき報復者」から「暴走する怪異を食い止めるダークヒーロー」へと立ち位置を変える契機となりました。
日常のいじめに対する怨み晴らしから、妖怪や怪奇現象、異能者同士のサイキックバトルへと主軸が移ったことで、初期の陰鬱なトーンは薄れたものの、少年漫画としてのエンターテインメント性は大きくスケールアップしました。