『境界の彼方』の真のエンディングを体験する上で避けて通れないのが、2015年に連続公開された2本の劇場用作品です。ネット上では「過去篇は見なくても大丈夫か」「未来篇だけで話が通じるのか」という疑問が頻繁に投げかけられますが、両作の位置づけは完全に異なります。
『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去篇』は、テレビシリーズ全12話をヒロイン・栗山未来の視点を中心に再構築した総集編です。単なるダイジェストにとどまらず、新規アフレコや追加カットが盛り込まれており、とりわけエンディング後に挿入された「未来篇へ直結する書き下ろしプロローグ」が極めて重要な意味を持ちます。
一方の『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来篇』は、テレビ最終話の屋上の再会から1年後を描いた完全新作の後日談です。記憶を失い「普通の少女」として生きる未来と、彼女に過酷な過去を思い出させまいと距離を置く秋人の葛藤が描かれます。物語の全貌を理解するための各エピソードの比較データは以下の通りです。
時間の限られている視聴者に対する結論として、「TVシリーズ本編(全12話)」を鑑賞後、記憶が新しいうちにそのまま「劇場版 未来篇」へ進むルートを強く推奨します。過去篇はあらすじの再確認用として機能するため、TV版を直近で通し見した方であれば直接「未来篇」に進んでもストーリーの理解に一切の支障はありません。