館内に足を踏み入れて真っ先に目を奪われるのは、エントランス奥に新設された「次世代パワートレインゾーン」だ。ここで来館者を迎えるのは、概念の域を出て量産段階へと足を踏み入れた全固体電池のカットモデルである。
ガラスケース越しに見るセルの質感はどこか静けさを湛えている。しかし、その背後の大型モニターに映し出される急速充電性能や走行航続距離のデータは圧倒的だ。航続距離1,000km超を標榜する技術の「手触り」が、目と鼻の先にある。机上の空論ではない。巨大自動車メーカーが示す生々しい技術のロードマップが、そこには確かに存在していた。