右肘の手術を経てマウンドへと帰還した大谷のピッチングスタッツは、アナリストたちの予想を軽々と超えてみせた。最速101マイル(約162.5キロ)を計測するフォーシームに加え、打者の手元で鋭く急降下するスプリット、そして横に大きく曲がり落ちるスイーパー。三振奪取率(K/9)は先発投手陣の中でもトップクラスをマークしている。
復帰当初に見られた球数制限や登板間隔の慎重なコントロールを経て、イニングを重ねるごとに投球の精度は増している。特筆すべきは被打率の低さだけでなく、得点圏に走者を背負った場面でのギアチェンジだ。ピンチを迎えるほど球速と回転数が跳ね上がるその投球術は、真のエースとしての風格を漂わせている。