この現象は、音楽や映像を制作するエンターテインメント産業全体の構造をも塗り替えつつある。かつて楽曲のプロモーションはTV番組やラジオが主軸であったが、現在は縦型ショート動画でいかに「踊れるフレーズ」を作れるかが楽曲ヒットの命運を握るようになった。
レコード会社やプロダクションは、企画段階からSNSでの拡散を視野に入れた楽曲制作と振付の考案を行っている。ダンサブルで印象的なベースラインを持つ楽曲と視覚的に映える振付のパッケージングは、現代の音楽マーケティングにおける勝者の方程式として完全に確立された。