作品の核となるのが、主人公のおでんくんとヒロインのたまごちゃん、そして周囲を取り巻く恋模様だ。純粋無垢で少し不器用なおでんくんは、たまごちゃんに一途な想いを寄せている。しかし、たまごちゃんはおでん村のマドンナとして振る舞い、周囲の男の子たちの視線を心地よく感じている節がある。
ふたりの距離感は、単純な「両想い」や「片思い」という枠組みには収まらない。たまごちゃんがピンチに陥った際、おでんくんは躊躇なく自らの身を粉にして助けに向かう。その姿にたまごちゃんが瞬間的に心を動かされる描写は存在するものの、次の瞬間にはいつものつれない態度に戻る。この付かず離れずの微妙な距離感が、視聴者の心を焦れったくも温かく包み込む。