バイオ医薬品企業としてのGSKが今最もリソースを集中させている分野の一つが、がん領域(オンコロジー)だ。特に、がん細胞にピンポイントで攻撃を仕掛ける抗体薬物複合体(ADC)や、免疫チェックポイント阻害剤の開発速度は目を見張るものがある。
子宮体がんなどの婦人科がん領域において承認を取得した抗PD-1抗体「ジェンパーリ(ドスタリマブ)」は、特定遺伝子変異を持つ患者群に対して極めて高い治療効果を示し、標準治療の一角へと浸透した。従来の化学療法と比較して副作用の質が異なり、患者が治療を継続しながら社会生活を送ることを可能にしている。
さらに、血液がんや固形がんに対する新たなターゲットを狙った初期段階のパイプラインも国内治験が進む。2026年の日本法人は、グローバル臨床開発への積極的な参画を打ち出しており、海外での最新治療薬が日本国内へ届くまでのタイムラグ(ドラッグ・ラグ)を極限まで短縮する体制が整いつつある。