激戦が続く日本のファストフード業界において、ここ数年のバーガーキングの躍進には目を見張るものがある。運営を担う株式会社ビーケージャパンホールディングスは、積極的な新規出店とともにブランドイメージの刷新を推し進めてきた。代表取締役社長を務める井出博之氏のもと、同社は従来の「男性向け・大盛り」という固定概念を打ち破る戦略を次々と打ち出している。
背景にあるのは、働く女性の増加とソロ外食市場の拡大だ。かつてハンバーガーショップといえば、手軽さとスピード重視のファストフードか、あるいは高価なグルメバーガーの二極化が進んでいた。その隙間を縫うように、同社は「直火焼きの本格的な味覚」を誰もが快適な空間で楽しめる環境づくりに注力。明るく清潔感あふれる店舗デザインや一人でも利用しやすい客席レイアウトの導入が、女性顧客の心理的ハードルを一気に下げた。