昭和から平成の時代におけるマルチタレントは、本業の傍らでタレント活動を行うスタイルが主流だった。しかし現在、そのあり方は根本から崩壊し、リビルドされている。
北海道のローカル番組『水曜どうでしょう』から一気に全国区へと駆け上がった大泉洋の軌跡は、その象徴的な例だ。バラエティ番組で見せる卓越したトーク力と、主演級のテレビドラマや映画で魅せる重厚な演技力。境界線を軽やかに飛び越える彼の存在は、マルチタレントの可能性を大きく広げた。
同様に、音楽家、俳優、文筆家として圧倒的な実績を重ねる星野源も、ジャンル分け自体を無無効化する新しい時代の表現者と言えるだろう。