視覚的なイメージ戦略自体は、日本固有のものではない。むしろ欧米の政界において、政治家のスタイリングやイメージコントロールは専門の戦略家が手掛ける高度な政治技術である。
アメリカや欧州の国々では、若手・女性政治家がファッショナブルな装いで雑誌の表紙を飾り、自らのアイデンティティや政治的メッセージを視覚的に表現するケースが珍しくない。カナダのトルドー首相やフィンランドのマリン元首相など、ビジュアルと若々しさを力強い政治的シグナルとして活用した例は記憶に新しい。単なる「容姿の美しさ」ではなく、「リーダーとしてのセルフブランディング」として捉える視点が、グローバルな標準となりつつある。