歴代司会者が残した足跡には、画面からは伝わらない苛烈なドラマや心温まる裏話が隠されている。初代の立川談志は、回答者の答えに対する美学が極めて厳しく、意に沿わない回答には収録中であっても容赦なく叱責を飛ばした。その緊張感こそが、番組の精神的な土台を形作ったと言える。
一方、五代目三遊亭圓楽は回答者への深い愛情を持ち、若手の不祥事やスランプの際にも温かく手を差し伸べ続けた。座布団の増減ひとつにも計算し尽くされた間があり、円熟味を帯びた語り口は唯一無二だった。桂歌丸に至っては、度重なる病魔と闘いながらも高座と司会業を全う。罵倒ネタに対して「座布団全部持っていきなさい!」と一喝する掛け合いは、まさに昭和・平成のお茶の間を沸かせた名物芸だ。