だが、こうした「色による判別」の時代はいま、決定的な転換期を迎えている。政府が進めるマイナンバー制度の本格運用に伴い、従来型の保険証の新規発行は終了した。デジタル社会への適応として、マイナンバーカードをそのまま医療機関の受付で利用するマイナ保険証への切り替えが全面的に推進されている。
この改革を主導する厚生労働省は、受付業務の自動化や情報共有の迅速化、過剰処方の防止などを狙いとして掲げる。マイナンバーカード本体のデザインは全国一律であるため、かつてのように「カードの色を見て所属を推測する」といった光景は、過去のノスタルジーとなりつつある。