彼女の足跡を追うと、北海道や東北、日光といった伝統的な拠点だけでなく、都内の小さなスケートリンクにまで及んでいることがわかる。特に力を入れているのが、小中学生を対象としたジュニア育成プロジェクトの支援だ。将来の代表選手を育てるためには、底辺の拡大と親世代への理解が欠かせない。
「防具にかかる費用や練習場所の確保など、親御さんの負担は想像以上に大きい」。そう指摘する彼女は、リユース防具のシェアリング仕組みづくりや、企業スポンサーを獲得するためのプレゼンテーション資料作成にまで自ら携わっている。一見すると華やかな世界にいた人物が、裏方として汗をかく姿に、周囲の大人たちや指導者たちの意識も大きく変わり始めた。