日本のテレビドラマシーンにおいて、倉科カナのキャリア転換点として語り継がれているのが、ドロドロとした人間模様を描いた過激な愛憎劇作品だ。なかでも、大きな旋風を巻き起こしたドロキュン恋愛ドラマ『奪い愛、冬』では、嫉妬と執着に狂う狂気的なヒロインを泥臭く熱演。狂おしい愛の交錯と艶やかなシーンが見事に溶け合い、視聴者の記憶に鮮明な焼きつきを残した。
それまでの明るくハツラツとした表情を一変させ、溢れ出るフェロモンと狂気を全身で表現した演技は、業界内でも高く評価された。一歩間違えればあざとく見えてしまう過激な描写も、彼女の持つ天性の品格と演技力によって、極上のエンターテインメントとして昇華されている。