小さな子どもやペットと同居している家庭において、最も懸念されるのが庭先での誤食事故だ。獣医毒性学の知見によれば、犬や猫などの肉食動物・雑食動物は、植物の精油成分に対する代謝能力が人間とは大きく異なる。特に猫は肝臓での解毒代謝経路が特殊であるため、わずかな精油成分でも皮膚トラブルや消化器への負荷を及ぼす恐れがある。
万が一、子どもやペットがチェリーセージの葉や花を食べてしまった場合、軽度であれば一泡を吹く、嘔吐する、下痢を起こす、あるいは口腔内の刺激による不快感を示すことがある。公益財団法人 日本中毒情報センターの統計や知見を参考にしても、家庭菜園やガーデニング用植物の誤食に関する問い合わせは絶えず、症状が重篤化する前に迅速な判断を行うことが推奨されている。少量であれば経過観察で済むケースが多いものの、大量摂取時や体調に異常が見られる場合は、直ちに専門医や獣医師の診察を受けることが大切だ。