1999年、大手出版社の講談社から出版された写真集『クラッシュ』(Clash)は、当時の出版業界を根底から揺さぶる出来事だった。公私ともにパートナーであった羽賀研二と梅宮アンナが、ペアヌードという極限の形で表現に挑んだからだ。事前予告なしの緊急出版に近い形で書店に並ぶと、即座に大ベストセラーを記録した。
衝撃的なビジュアルとともに世に出たこの作品は、美しさと破滅的な匂いが同居し、見る者に強烈な批評性を突きつけた。単なる露出目的の撮影ではなく、崩壊へと向かう男女の葛藤がそのままフィルムに焼き付けられていたからである。