この伝説の防具がこれほどまでに愛される理由は、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が張り巡らせた見事なシナリオと導線設計にある。単に強力な防具をショップに置くのではなく、荒廃した町の伝承を探り、強敵との死闘の果てに手に入れさせるストーリーテリングが、プレイヤーの記憶に深く刻まれた。
さらに、キャラクターデザインを手掛けた鳥山明氏による洗練されたビジュアルが、その存在感を決定づけた。濃紺の美しい装甲に黄金の縁取り、そして胸に刻まれた聖なる紋章。視覚的にも「特別」であることを示すそのデザインは、その後のゲーム産業全体に巨大な影響を与えた。
数多くの作品が追随したものの、装備一つにこれほどのロマンと畏怖を同居させた例は珍しい。日本のゲーム文化を代表するシンボルとして、現在も燦然と輝いている。