一方で、「据わった目」が必ずしも悪意や攻撃性から来ているとは限らない。身体的な疲労や疾患が原因で、意図せず視線が固定化してしまうケースも少なくないのだ。
最も頻繁に見られるのは、深刻な眼精疲労やドライアイ、睡眠不足による目元の機能低下である。ピント調節機能が一時的にフリーズすると、焦点が定まらないまま一点を見つめる形になり、周囲には「目が据わっている」ように映る。また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などに伴う眼球の突起や、極度の緊張状態による自律神経の乱れも原因となり得る。もし日常的に視線の違和感を指摘され、疲労感やめまいを伴う場合は、早めの医療機関の受診が推奨される。